前半かなりふざけて書いたので、長いし怒りっぽいひとは読まないほうがいいかもしれない。怒られてもたまらん。
単なる消費者であるところのぼくは、自分で何かを生み出す人たち(俗に「クリエイター」とかいわれる人たち。この表現は嫌いだけど。人であって、神ではないから)を、とても尊敬している。世界を自分とは異なった視点で見ていることへの、嫉妬に近いうらやましさ。きっと、それが大きい。ぼくら凡人が必死こいても到達し得ない(そもそも「到達」し得るか否かを考えてる時点でおこがましいな)世界観。そういった意味では、逆説的にかれらは「神」ということになってしまうが。
先に嫉妬、と書いた。ニュアンスが異なるが、世の中にはそんな人たちが作り出したエポックメイキングがたくさん存在していて、初めて触れたときに、それまで知らなかった自分がとても悔しく感じられる、というものがある(受け止め方は人それぞれ異なっているから、ある人には死ぬほど感動を与えるものであっても、ほかの人にはそうでもない、ということはあり得る)。もちろん、リアルタイムで触れた場合、「悔しさ」はないのだけど、以降ほかのものに触れる際のひとつの大きな基準になる。
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名ゼリフも多く、日々の生活で小出しできるあたりも良い。ちょっと借りてるよ、ぼうや、とか、ニイちゃんやっちゃえ!とか、挙げればきりがない。マニアックすぎるとあまり気づかれないので、ファンとしては寂しいが。ちなみに、バルスとか、目が!目がーぁ!あああぁ!とか言って満足してるやつは浅薄なファンだと思う(だいいち日常生活で使えないじゃないか)。ちなみに気づいてくれる人とは、たいてい仲良くなる。
- 作者: 漫☆画太郎
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- メディア: コミック
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この「ツマラナさ」を解することがギャグを愛する者たちにとっての誇りであり、「解した者」たちの共通言語たり得ている。ここに読者の価値観の多様化をみる。いささか後付けの解釈ではあるが、漫☆画太郎先生の作品は漫画界のポストモダニズムであり、「オモシロさ」というものを相対化させたといえる(すみません、完全にふざけてます)。
余談ではあるが、むかし仙台で古本屋に行った際に、入ってきた客が店員に、漫☆画太郎先生の作品は置いてますか?とたずねていたのを横から聞いた記憶がある。そのとき、ぼくは、先生?ああ、漫☆画太郎は「神」になったんだな、と感じたのを覚えている。
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もう、なんというか、カッコ良く書くと「グルーヴ感」が凄まじく、加えてボブ様のダンス(?)というか動きが、完全に常人の域を超えていて、「変態」の領域に達している。こんなすげえ動きをしながら歌う黒人男(実際はオヤジがたしか白人)!神!ボブ様はぼくが生まれた1981年に癌で死んでしまったが、もし生きていたら絶対にライヴに行きたかった。永遠のレベル・ミュージック!
ボサノヴァには生ける神、ジョアン・ジルベルトがいて確かに神がかっている(いちど横浜のライヴに行ったが、ジョアン本人の希望で空調は止めているわ、遅刻してくるわ、ステージのうえでギター抱えたまま30分くらい動かなくなるわで、確かに伝説を作ってくれた)。サンバを一本のギターで再構築するジョアンのミニマリズムのグルーヴの興奮は確かに凄いが、ボブ様ほうが「イっちゃってる」感じが分かりやすく、よりダイレクト(視覚的、体感的)に響いてくる。
あとひと息。
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ビョークおばちゃんの3rd「ホモの日テレジェニック」(measure0315の表現より引用、差別感情はありません)は、当時のぼくにとって、それ以前には全く聴いたことのない、ガリガリベシベシ音(LFOのマーク・ベルさんですね)、不気味なストリングス、こぶしを効かすヴォーカル、それらの重苦しいまでの混沌(でも歌っているのはアイスランドの自然だったりする)。しかもジャケットが意味分からんくらいキモチ悪い。
これを聴いて以降、聴く音楽のジャンルが広がった。当時カッコつけて聴いていたカフェ・ミュージックとしてのボッサのコンピレーションとか、どれだけちゃっちく聴こえたことか(でも嫌いではない)。
つづく(タイトルの内容まで到達してないが)