オオカミ関連でもう一冊。日本のオオカミが祀られた神社をめぐる旅。たくさんのオオカミ像(神社で狛犬と同じ役割になっている)や、オオカミが描かれたお札の写真が点数も多く楽しい。
以前、両神山に登った際にオオカミ信仰があるということを知ったのだが、それほど日本中に広範に渡っているものだとは思わなかった。日本固有のオオカミ(エゾオオカミとニホンオオカミ)はすでに絶滅していることになっているが、これを読むとオオカミが確かに日本でも生き続けているな、と思えてしまう。『オオカミと人間』に描かれていた欧米でのオオカミの扱われかたとも対照をなしており、日本人の自然観との違いなどは興味深い。
東京都心や近郊にもオオカミが祀られた神社があり、渋谷の宮益御嶽神社や多摩川浅間神社などは近くもよく通るし今度行ってみようと思う。