読書記録『雪男は向こうからやって来た』(角幡唯介)

 

雪男は向こうからやって来た (集英社文庫)

雪男は向こうからやって来た (集英社文庫)

  • 作者:角幡 唯介
  • 発売日: 2013/11/20
  • メディア: 文庫
 

角幡唯介著書2冊目。 おのずと読者は雪男の存在の謎の解明に興味を引かれているが、書かれているのは雪男と、それにまつわる人間史とでもいえるものだ。著者自身も、雪男とその存在を信じ追いかける男たちと距離をとっているが、雪男の捜索隊に参加することで、自分自身もその渦(?)に巻き込まれる。読者も気がつくと、当然巻き込まれている。

 

雪男をめぐり、あたかもその存在に「翻弄」され、その謎の存在に命を懸ける男たち(角幡氏自身も含む)のルポルタージュ