読書記録

どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)

どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)

北杜夫のエッセイ処女作。半年間船医として漁船に乗り込んだ経験に基づいたもので、旅のエッセイといった趣。船上でのできごと、寄港地の風景をユーモアたっぷりの視点で書いていて、ハハハ、というよりは、フフフ、という感じの笑いで読めます。作中のエピソードでもたしか出てきますが、船長の宿敵モービー・ディック不在の、のんびりした『白鯨』という印象です(共通点は「航海してる」ってだけですが)。

参考

白鯨 (下) (新潮文庫 (メ-2-2))

白鯨 (下) (新潮文庫 (メ-2-2))