読書記録『白痴(上・下)』(ドストエフスキー)

白痴(上) (新潮文庫)

白痴(上) (新潮文庫)

白痴(下) (新潮文庫)

白痴(下) (新潮文庫)

ドストエフスキー五大小説のうちのひとつ。途中でほかの本に浮気したりして1ヶ月以上かかって読んだ。というか非常に淡々と物語が進行するので、そもそも「グングン読み進むことのできる」ような小説ではないと思うが。作者は主人公のムイシュキン公爵を通して、イエス・キリストを念頭に置きながら「無条件に美しい人間」を描こうとしたとのこと(あとがきより)。そんなドストエフスキーの作家的挑戦が、単純に感動的。