- 作者: デュルケーム,宮島喬
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1985/09/10
- メディア: 文庫
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まあしかし、「アノミー的自殺」という概念に関しては、相変わらず現代的な意味を持ちうると思うし、そこだけ読んでも現代を生きる読者たち(おれたち)は感じるところも多いでしょう。
「アノミー」というのは非常に簡単にいうと、「自由やあふれる欲望を持て余して自分でも訳わかんなくなっちゃってる」状態で、つまりいまの日本のけっこうな数の人間が当てはまる状態なのではないかと(もちろん違うというひともいるでしょうけど)。
100年以上もむかしからこんな状態の人間がゴロゴロしていた(そしてそれをアノミーと名付けて論文を書いているひとがいた)のだな、と思うと、少し楽になるような気がしますw 次はこの流れ(?)で前からずっと読みたかった、フランクルの『それでも人生にイエスと言う』(春秋社)を読もうと思います。