読書記録『王国への道-山田長政-』(遠藤周作)

王国への道―山田長政 (新潮文庫)

王国への道―山田長政 (新潮文庫)

「「地上の王国」を築こうとする者と、「天上の王国」をめざす者とを通して日本人とは何かを探る長編小説」(裏表紙)

江戸初期、大きな「野望」をもって日本を離れた2人の男を平行して描く(アユタヤの傭兵隊長となった山田長政の描写が主体)。キリシタンへの弾圧から逃れ、牧師となって日本に帰ろうとする岐部の目指すものと、長政の目指す地上での栄光は同じものなのか。グローバル人間のはしり。