読書記録『火の鳥』(手塚治虫)

火の鳥 2未来編 (角川文庫)

火の鳥 2未来編 (角川文庫)

火の鳥 3ヤマト・異形編 (角川文庫)

火の鳥 3ヤマト・異形編 (角川文庫)

火の鳥 4 鳳凰編 (角川文庫)

火の鳥 4 鳳凰編 (角川文庫)

火の鳥 5 復活・羽衣編 (角川文庫)

火の鳥 5 復活・羽衣編 (角川文庫)

我王と茜丸、ふたりの仏師の交錯する苦悩と業とを描いた文庫4巻「鳳凰編」は圧巻だな。特に我王が師の良弁上人の即身仏(ミイラ)と対面し、生き死にについての着想を得るあたり、泣ける。あと東大寺大仏殿の鬼瓦をつくるさいに苦悩する茜丸は人間臭くてこれもまた泣ける。東大寺大仏鋳造の大事業は、政治的な側面を強調して描かれている。