読書記録

ハムレット (新潮文庫)

ふしぎなキリスト教 (講談社現代新書)

橋爪大三郎と大澤真幸の対談形式。なぜかけっこう売れているらしい。去年買ったのだが途中までダルくて読み進まず。いまさら読了。

キリスト教をこんなふうにできるだけ平易に概観してみせた(みせようとした)本は、たしかにほかにないかもしれない。しかし、用語や固有名詞が唐突に専門化することがままあり、初学者が理解できるかといえば甚だ疑問。その点、ある程度読者のレベルを絞っているんだと考えられるのだけれど、なんだかインテリゲンチャの雑談を無理やり文体だけ取っ付きやすくみえるようにした感が否めない。大澤さんが立てるそれぞれの疑問は、それだけで１冊の本ができるであろう題材で、橋爪さんのようなバックグラウンドのないぼくら凡人にはとてもフォローできる内容ではない。