明治時代に富士山山頂に初めて気象観測所を建て、じっさいに越冬観測を試みた野中到とその妻・千代子の物語。主役は千代子であり、明治時代という男性優位の社会のなかで、夫の到をサポートすべく命をかけた姿が描かれる。
自分が正しいと思うことを遂げるには、信念があれば常識など気にしてられないはずなのだ。信念などという言葉が自分の辞書にはなく、他人の目を気にして生きている自分の身を省みるほどに、千代子のような人間の凄みが際立つ。
明治時代に富士山山頂に初めて気象観測所を建て、じっさいに越冬観測を試みた野中到とその妻・千代子の物語。主役は千代子であり、明治時代という男性優位の社会のなかで、夫の到をサポートすべく命をかけた姿が描かれる。
自分が正しいと思うことを遂げるには、信念があれば常識など気にしてられないはずなのだ。信念などという言葉が自分の辞書にはなく、他人の目を気にして生きている自分の身を省みるほどに、千代子のような人間の凄みが際立つ。