読書記録2020-15『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』

 

 会社にずっと置いてあったし、アマゾンの2019年ベストセラーでやたら出てくるので気になって読んだ。

 

簡単にいうと、多くのひとは事実を知っているつもりでも、無意識な思い込み、自己保存の本能やマスメディアのシステムによって必要以上に世界を悲観的にみている。また、その誤認によって問題に対して間違った対策をとってしまうこともある。事実を示すデータはひとむかし前よりも入手しやすくなっているので、事実に基づいて物事を捉える必要がある。という感じか。

 

著者自身の経験に基づいて具体的に語られるので、けっこう実践的な本だと思う。情報の取捨選択、リテラシーの問題についてはあまり語られていないような気がしたが、確かに常に「事実」に向かおうとする姿勢を継続し、失敗や誤解を繰り返しながらでしかリテラシーは醸成されないことを思えば、著者の主張に対しては「その通りです」と思わざるをえない。なんだそれ。