読書記録『存在の耐えられない軽さ』(ミラン・クンデラ)

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)

いまいちチェコのこととかこの作家のこととか、うまくつかめないので、記録のみ。

テレザの夢は俗悪なもの(キッチュ)の正しい機能を明らかにしている。俗悪なもの(キッチュ)とは死を覆いかくす天幕なのである。(p.321)

人間の時間は輪になってめぐることはなく、直線に沿って前へと走るのである。これが人間が幸福になれない理由である。幸福は繰り返しへの憧れなのだからである。(p.374)