- 作者: ケネス・ブラウアー,芹沢高志
- 出版社/メーカー: 山と渓谷社
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: 文庫
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正直、翻訳文体が苦手なのでなかなか読み進まなかったのだが、花粉症が始まり電車通勤が多くなったのでなんとか読了(翻訳でスラスラと読めたのは柴田元幸のオースターくらいだろうか)。筆者は主人公の親子と一定の距離を保っており、深入りしない、あくまでも観察者としての立ち場で描いている(少なくともそう思われる文体で描いている)。なので淡白で退屈といえば退屈。しかし最後のほうで、ジョージが難破した舟の乗員を助けるくだりがあり、ここで息子に感心するフリーマン。ここでなんか泣きそうになりました(花粉症の症状チックにごまかしましたが)。