読書記録『女の一生 二部・サチ子の場合』(遠藤周作)

女の一生〈2部〉サチ子の場合 (新潮文庫)

女の一生〈2部〉サチ子の場合 (新潮文庫)

こんどはアジア太平洋戦争末期の日本のキリスト教徒が主人公。宗教の教えと戦争との矛盾!沈黙する日本の協会!青年は世界に、おのれに問いを投げかけながら、特攻する。そして長崎を襲う原子爆弾。信仰と人生、遠藤周作のライフワークの一編。泣かせるだけ、反戦をうたうだけのヘタな戦争小説などが遠く及ばない世界観。