読書記録『光る壁画』(吉村昭)

光る壁画 (新潮文庫)

光る壁画 (新潮文庫)

世界初の胃カメラ開発に挑むエンジニアと医者のお話。主人公の私生活のみ、フィクションで描いているとのことです。個人的には、(なんか語弊がありますが)極限状態で人びとが壮絶な死をとげていく描写が吉村昭の醍醐味と思っているので、ひとが死なない本作は必要以上に明るいものに感じられる気がします。