読書記録『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』(羽根田治ほか)

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)

2009年に発生した北海道トムラウシ山遭難事故を追ったノンフィクション。「低体温症」発症のメカニズム、山岳での体力の消耗、「ツアー登山」の問題点など。ひとことでいって、ひと晩でいっきに読み終えてしまう内容の濃さ。8人の命が絶たれているので、不謹慎だが(興味深いという意味で)おもしろい本だ。去年の秋から山歩きを始めた自分としては読んでよかった。とくに装備はしっかりメンテナンスしようと思った。山歩きをしないひとでも、単純に良質の本として読める。