会社の先輩から借りて鑑賞。とくに『ダークナイト』はとても「道徳的」な作品です。「説教臭い」という意味ではなく、善とは?悪とは?という問いに絡めとられているという意味です。
「ヒーローの葛藤」を描いており、はじめは己の義憤だったり、そういった個人の意思を起点としているのですが、大衆の目に触れる存在のバットマンは自ずと社会性を帯び、彼の存在や行為(とその結果)も「個人」にとどまることはできなくなる。こういうテーマは好きなほうですが、個人のジリジリする苛立ちとか葛藤とか、その辺を繊細に描写したら、もっと面倒くさくてクセのあるいい作品になると思いました。
なお、余談ですが先輩が「『ダークナイト』のヒロインがかわいくねえんだ」といっていたのには激しく同意してしまい、そこがかなりのウィークポイントといえるでしょう。
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