読書記録『世界屠畜紀行』(内澤旬子)18-2018

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)

この前に読んだ高野秀行の本に出ていたので読んでみた。イラストレーターかつルポライターによる、世界の「屠畜」(筆者は意識的に一般的な「屠殺」という言葉を避けている)現場のルポルタージュ

根底にあるのは、特に日本において「なぜ誰でも肉を食べるのに、その食肉用の動物を殺す仕事をしている人びとが差別されてきたのか」という問題意識である。東北出身者の自分としては、同和問題はそれほど身近なものではないのだが、どうやら根深い問題らしい。

本文はイラストを交えて世界の「屠畜」現場を紹介するもので、単純に好奇心をそそられる内容になっている。