雑感 ランニングのシューズ

ひさびさにアシックスのターサージールを履いて、24km走った。去年の伊豆トレイルジャーニー以降、舗装路を走るときはクッションのある靴を履くようになっていたので、ソールが薄いレースシューズは、かなりひさしぶり。クッションのある靴を履くと着地が雑になる印象がある。具体的にいうと、自分の場合ではあるが、ヒールストライクを起こしてカカトを痛める。過度にフォアフットとかミッドフットとか意識するのは良くないと思うが(フォームで結果的にそうなっているのが理想と思うので)。

ということで、きょうはカカトのダメージを回避するため、身体の重心の下での着地、および足全体での設置を意識して走った。このへんの走りは、アルトラなどのゼロドロップを履いて走るのが、いちばん「体で覚えられる」と思う。ゼロドロップでの体の動きを、ドロップがある靴を履いた時にも再現するということは、意識すればちゃんとできる。

前置きが長くなったが、レースシューズはやはり「走れる」、あるいは「走らされてしまう」靴だと改めて感じた。足の裏の力がダイレクトに地面に伝わっている感じが分かる。とくに、臀筋からハムストリングスで地面を押している感覚がより分かりやすい。クッションのあるシューズだと、接地と反発との間のタイムラグや、そもそも着地衝撃の角が取れるので、地面のインフォメーションは当然ながら取りにくくなる。そしてやはりシューズ自体の軽さは、ペースの速いランにおいては正義である。反発した脚を戻す時の回転の速さが違ってくる(個人的な体感です)。
*でもさいきんの厚底シューズは反発力と脚の回転を促す工夫がすごく成されているので、モノの観点ではものすごく進化しているのかもしれない。そのへんは、事実上もはや「飛び道具」的な位置付けのような気もしてくる。

きょう改めて走った感じだと、舗装路はやはりクッションのあるシューズが自分のレベルには向いているし、今年の目標はフルマラソンではなく、100kmのウルトラマラソン、あるいは100km超のウルトラトレイルなので、フルマラソンという比較的短くてペースが速いものは想定していない。なので、今年の自分のシューズはクッションのあるそれである。ただ、トレーニングでは週1回とか2回は、ソールの薄いものを履いて、走るオリジナルの感覚を持つのがいいような気がする。練習ではあまり脚と足を甘やかさないほうがいいのではないか、という勝手な感覚からそう思うだけではあるが(あとはランニングの本には薄底を推奨しているものが多いし)。