読書記録『復活(下)』(トルストイ)

復活(下) (新潮文庫)

復活(下) (新潮文庫)

むかし日本ではカチューシャの悲劇物語として受け入れらていた、というのが、海外文学の日本の紹介され方の一例として興味深い(解説より)。主人公ネフリュードフの「復活」がなんかよくできすぎててしらけ気味になるが、トルストイによる反体制の書という観点で読むと受け入れやすいかもしれない。もう少しネフリュードフの苦悩を深く描いてもよかったのではないか。