読書記録『カラマーゾフの兄弟(下)』(ドストエフスキー)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

続編が構想されていたという。今のままで充分完結しているというほど完成されているのかもしれないが、やはり続きが読みたい。カラマーゾフ家の末弟、アレクセイのその先が知りたいのだ。教会から還俗し、家族の裁判を経て、子どもたちと未来を語るアリョーシャが、このまま「ふつうに」おとなになっていくのだろうか。

余談だが、最近BSの番組でマリリン・モンローのドキュメントをやっていたのだが、マスコミのインタビューに対し、マリリンは「『カラマーゾフの兄弟』のグルーシェニカを演じたい」といっていたとか。「おバカな白人女」のイメージでレッテルを貼られていた彼女の、気持ちがすごく表れているようでおもしろいエピソードだ。