読書記録『VTJ前夜の中井裕樹』(増田俊也)

 

VTJ前夜の中井祐樹

VTJ前夜の中井祐樹

 

北海道大学柔道部出身、増田俊也氏のノンフィクション短編集。『七帝柔道記』、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか』にならぶ三部作とのこと。『木村政彦は〜』は漫画でしか読んでないが、この三つの作品は高専柔道〜七帝柔道〜格闘技の流れのなかで生きる人間たちが、壮大な時間軸・空間軸で描かれている。

 

日本における総合格闘技の嚆矢となったとされる中井裕樹も北大柔道部出身で、著者・増田俊也の後輩にあたる。増田氏と『七帝柔道記』にも出てくる和泉先輩との対談も入っており、濃密でアツい人間関係を感じることができる。